第8章 インディゴ scene1
「やめ…雅紀…翔…離して…」
「じっとして…?」
雅紀の声が有無を言わさないから、智くんは俺にしがみついた。
「な…んで…?こんなことするの…?」
泣きそうになりながら、俺の顔を見る。
「智くんが…好きだからだよ…」
ちゅっとまぶたにキスをすると、目を閉じたまま何かを耐える表情になった。
雅紀がローションを継ぎ足しながら、丹念に智くんの後ろをほぐす。
「翔ちゃん…そろそろいいよ」
智くんの顔中にキスしてたら、雅紀が微笑みかけてきた。
「ありがとう…雅紀…」
俺は起き上がって、智くんをベッドに寝かせた。
智くんは脱力してて、俺にされるがままになってる。
「智くん…?」
呼びかけると、うっすらと目を開ける。
「誕生日おめでとう…智…」
「翔…」
「俺を、あげるよ」
既に熱り立ったソコを、智くんの蕩けた後ろに当てた。
「受け取ってね。智くん」
「あ…待って…翔…」
ずぶりと智に入った。
「あっ…あああっ…」
「く…あ…」
智くんの中が、強烈に締め付けてくる。
まるで初めてみたいで…
気持ち、いい…
「さと、しくん…気持ちいい…」
絞りだすように言ったら、またきゅっと中が締まった。