第8章 インディゴ scene1
「あっ…あっ…まさっ…」
雅紀の手が俺を握りこんで、離さない。
智くんの肩に掴まっているけど、立っていられなくなってきて。
だんだん智くんにもたれかかるように、前のめりになっていく。
その肩を智くんの唇が滑っていく。
ちゅっと音がしたかと思うと、首筋を舐められて。
「く…」
こらえたけど、足から力が抜けてガクンと前のめりに倒れこんだ。
「わっ…」
後ろに倒れこんだ智くんは俺をがっちり受け止めてくれて。
「翔…かわいい…」
そのまま俺を抱きしめると、ベッドに俺を寝かせた。
「本当に…翔をくれるの…?」
「うん…」
その時、雅紀が智くんの背後から手を伸ばした。
智くんのバスローブを剥ぎ取ると、床に落とした。
そのまま俺に覆いかぶさる智くんの蕾に唇を這わせた。
「…雅紀っ…」
驚いた智くんが身をよじろうとするのを、下から押さえつけた。
「翔!?」
「智くん…じっとして」
首に腕を回して引き寄せた。
無理やり唇を貪ると、甘い吐息が聞こえてきて…
「あ…やだ…だめ…そんなところ…」
智くんが小さく鳴くころには、雅紀の指が智くんの中に入ってた。