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カラフルⅡ【気象系BL小説】

第8章 インディゴ scene1


「もう…智、そんな顔して…」


すべすべと頬を撫で、愛おしさを隠さない。


「くすぐったい…」


ふふっと笑うと、雅紀とじっと見つめ合う。


「雅紀も、ありがとう」


「うん…よかった。喜んでもらえて」


ぎゅっとテーブルの上で手をにぎると、食事を始めた。


そんなふたりを見ているのが、なんだか照れくさい。


でもなんだか嬉しくて。


なんだか叫びたくて。


好きだって。


ふたりとも、すきだって。


胸がいっぱいで、上手く食事ができない。


そんな俺をみて、雅紀があーんとスプーンを差し出してくる。


智くんの顔をみたら、微笑んで頷くからぱくっと食べた。


今度は智くんがフォークを差し出す。


あっという間に、二人に食べさせられてお腹いっぱいになりそうで。


…だめだ。この後の事考えたら、食べ過ぎちゃいけない。


「ちょっと、ワイン…」


そういって、二人のグラスに足した。


「翔ちゃん、もういいよ」


雅紀が立ちあがった。


「智、お風呂入らせてもらお?」


「え?翔くんの部屋で?」


「うん。今日はここに泊まろうよ」


「でも…明日初日…」


「いいから。ね?翔ちゃん」


「うん」
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