第8章 インディゴ scene1
智くんがタオルを濡らしてもってきてくれて、目を冷やしてたら、そのまま寝てしまって。
次の朝まで、ぐっすりと眠ってしまった。
気がついたら智くんの胸の中で目が覚めて。
雅紀はとなりで濡れタオルをまだ目に当てて寝てる。
「翔くん、起きた?」
智くんが眠そうな声で、話しかけてきた。
「ん…起きた…」
「翔くん…顔、上げて?」
素直に顔を上げると、優しい瞳と目があった。
「うん。大丈夫。腫れてない」
そっと俺の頬に手を添えると、親指でまぶたに触れた。
「翔くん、これからよろしくね…」
「うん…智くん…」
「好きだよ…」
ちゅっと唇が降ってきて。
また俺は夢心地。
むくりと雅紀が起き上がると、タオルを剥ぎとって、俺にのしかかってきた。
「俺も、ちょうだい?」
そう言って目を閉じた。
そっとキスすると、とっても嬉しそうな笑顔。
「好きだよ…翔ちゃん」
くしゃっとまた笑うと、ぎゅっと俺を抱きしめた。
「これから、よろしくね…翔ちゃん」
俺たちは、恋人同士になったんだ。
朝の光のなかで、ひたすらいちゃいちゃして。
三人で触りあって、擦りあって。
幾度と無く達しそうになるのを我慢して。
それでも触り合って。
舐めあって。
それでもお互いが足りなかった。