第8章 インディゴ scene1
智くんの唇が、俺の唇を塞いだ。
そっと触れたそれは、熱くて。
俺を包み込んだかと思うと、強引に舌が割り込んできて。
俺の口の中を暴れるように動いて。
胸の上を雅紀が動いて、飾りを口に含んだ。
「あっ…」
あの時みたいな快感が、身体を走って、勝手に身体が反り返る。
「翔ちゃん、かわいいよ…」
甘ったるい雅紀の声に、また意識がふわふわ飛んで。
智くんの首に腕を回すと、自分から引き寄せてキスをねだった。
「もっと…智くん…」
「翔くん…かわいいよ…」
智くんが囁いて目を閉じる。
俺も目を閉じると、そこからは夢のような時間。
二人に愛されて、あっけなく俺は達した。
雅紀の手に滴る白濁を、遠い世界のことみたいに眺めた。
「翔ちゃん…」
雅紀が微笑みながら、頬にキスをくれる。
智くんは俺の髪をずっと撫でてくれてる。
「好きだよ…翔くん…」
ちゅっと音を立てて、髪にキスをすると真剣な顔をした。
「俺達のものになってくれる?翔くん…」
雅紀が俺の手を取って、自分の頬に手のひらをつけた。
「俺、もう翔ちゃんのものだよ?」