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カラフルⅡ【気象系BL小説】

第1章 しあわせはここにある-parallel-


かずの身体が震えた。


顔をみたら泣いていた。


「大野さんが欲しい…」


そう言って泣きじゃくった。


「泣かないで…かず…」


「大野さんの心の傷も、身体の傷も、全部俺にちょうだい?」


「かず…」


「智っ…」


かずが俺に覆いかぶさってきた。


泣きながら俺の体中にキスをした。


「全部、ちょうだい…俺に…」


「だめだよ…かず…」


口では拒否するけど、身体が逃れられなかった。


気持よくて。


汚い…俺は汚い。


快楽にまみれて。


かずまで汚してしまう。


「分けて…俺に…」


「…え?」


突然、かずが俺の顔を掴んだ。


「全部俺に分けて。汚い快楽も」


胸を抉られたようだった。


「一緒に…地獄に堕ちようよ…」


そう言ってかずは俺を口に含んだ。


「あ…だめ…かず…」


かずの頭を押したけど、手に力が入らない。


かずの口の中は熱くて、熱くて。


俺はその熱に飲み込まれていった。


「ん…あ…ぁ…かず…ちょうだい…」


俺はいつものようにねだってた。
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