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カラフルⅡ【気象系BL小説】

第1章 しあわせはここにある-parallel-


かずの目が光った。


「だ、だめだって…」


「なんで…?俺じゃだめなの…?」


「何言って…」


「翔さんならいいの?」


「え?」


「相葉さんなら…潤ならいいの?」


「違うって…かず…」


「じゃあ、俺に…俺、あなたを抱きたい…」


そっと抱きしめられた。


俺は汚い。


きれいなかずに抱かれるわけには行かない。


「智…愛してる…」


ぎゅっと腕に力を込められた。


俺はそれを引き剥がそうとした。


「だめ…だめだよ…和也」


「なんで…欲しいよ…智…」


「だめっ…俺なんかっ…」


「俺なんか…?」


その先を言えない。


かずは俺をきれいだと言ってくれた。


それだけで嬉しかったから。


「かずに…似合わないよ…」


「智は…俺のこと嫌い?」


「嫌い…?違う…嫌いじゃない」


「じゃあ。俺のこと好き?」


「好き…」


思わず言ってしまった。


俺はかずの腕から逃げ出した。


「ごめんっ…今の聞かなかったことにしてっ…」


「なんでっ…」


かずはまた俺を捕まえた。


「嬉しいよ…智…」


「だめ…だよ…かず…」


俺のために、一生懸命考えてくれるかず。


俺を癒やそうとしてくれるかず。


殴ってくれたかず。


怒ってくれたかず。


全部のかずが俺の中に蘇ってくる。


いつの間にか好きになってた。


大事になってた。


だから…こそ…

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