第8章 インディゴ scene1
「翔ちゃん…翔…」
「…は…ぁ…雅紀…」
雅紀が俺の身体を抱きしめて、首筋に吸い付いてる。
何が起こってるのかわからないのに、身体が敏感に反応して止まらなかった。
「ど、うして…?雅紀…」
なんで智くんとのこと聞かないの…?
なんで俺にこんなことするの…?
でも…
気持よくて…
雅紀に触れられてるところから、身体が熱くなって…
溶けそうだった。
「翔ちゃん…ごめん…止らない…」
「ま、さき…」
やめてほしくなかった。
もっと触れて欲しかった。
その熱い唇で…
いつの間にか、ボタンが外されて。
シャツの中を雅紀の手が這ってて。
胸の先端に触れた途端、今まで感じたことのないような快感が頭を登っていった。
「あっ…」
「翔ちゃん…キモチイイ?」
「う…ぁ…」
囁かれてる最中も、指の動きは止まらなくて…
「嬉しい…翔ちゃん…」
ちゅっとまた首筋にキスが降りてきて。
ゾクゾクが止まらなくて。
突然、腕に力が入らなくなって。
ガクンと床に倒れ込んだ。
「危ないっ…」
とっさに雅紀が俺の頭を持って抱きかかえてくれた。
雅紀の胸に顔を埋めた。
汗の匂い…
欲情した。