• テキストサイズ

カラフルⅡ【気象系BL小説】

第8章 インディゴ scene1


雅紀のマンションにつくと、なぜだか雅紀が先に車を降りていった。


「しょ、翔ちゃんはゆっくりときてね?ねっ?」


そう言って、一目散に走っていった。


しょうがないからゆっくりと歩いて雅紀の部屋に行った。


玄関でインターホンを押すと、ドタバタと音が聞こえて、がちゃっとドアが開いた。


「いらっしゃーい!」


「ぶっ…」


「え?」


「おま…どうやったらそうなるんだよ…?」


「え?え?俺、なんかおかしい?」


「鼻の頭…」


「えっ!?」


慌てて拭って、がっくりした顔してる。


なにか黒いものが付いていた。


タバコの灰。


マンガみたいに、鼻の頭に擦ったようについていた。


「あれ…?お前、タバコやめたんじゃなかったの…?」


「あ…リーダーが吸うんだよ」


「え…?」


「ん?うちに、よく来るんだよ?」


「あっ…ああ…そうだよな…」


付き合ってるんだもんな…


「入って?翔ちゃん」


ニコニコ笑って雅紀が先を歩く。


久しぶりに入る、雅紀の家。


浜松町から引っ越して、すぐに一回だけ遊びに来たけど、それ以来だな…


あ、雅紀の匂いがした。
/ 1015ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp