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カラフルⅡ【気象系BL小説】

第8章 インディゴ scene1


次の月曜日。


収録が終わって、反省会の前。


一旦、楽屋に戻ってスマホを手に取る。


二通のメッセージ。


一通目を開ける。


”翔くんお疲れ様。今日もかっこよかったよ”


もう一通。


”翔ちゃん、お疲れ様!今日もイチメンちゃんとみたよ!ちょっとわからなかったんだけどさぁ!…”


相変わらずの二人からのメール。


でも今日は複雑な気分でそれをみた。


受信の時間が、ほとんど同じ時間だった。


二人で送ってるのかな…


一緒にいるのかな…




また、キスしてるのかな…


いつものように返事を返して、反省会に向かった。


マネージャーの運転で家に帰ると、ビルの前で着信があった。


「もしもし…」


智くんからだった。


『翔くん?体調大丈夫?』


「放送みたんでしょ?大丈夫だよ」


笑いながら答えると、電話の向こうでも笑う気配がした。


『ホントだ』


「え?」


声が二重で聞こえた。


振り返ると、智くんが立っていた。


「おかえり、翔くん」


「…智くん、なんで?」


「近くで飲んでたの。そろそろ帰る頃かなって。来てみたらタイミングばっちりだね」


俺を見ながら微笑んで、手を差し出した。


「翔くんの部屋、行ってもいい?」
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