第8章 インディゴ scene1
「あっ…そういうこと!?」
みるみる雅紀の顔が赤くなった。
「ごめんね…そんなつもりじゃなかったのに…翔ちゃん…」
「いっ…いや。謝んなよ…余計に恥ずかしいだろ…」
「ふふ…痛いとこない?翔くん」
「あ、うん…多分…」
身体がカッカして、痛いところなんてわからない。
恥ずかしいのかなんなのか…
雅紀はまだ真っ赤になって床にしゃがみこんでる。
腕をとって、立ち上がらせた。
「悪い。ヘンな声だした」
「いっ…いいんだよっ。こっちこそ、ごめんね!」
胸の前で手を振りながら、増々真っ赤になっていく。
そのほっぺたが可愛くて。
思わず、そっと手を添えた。
「えっ…」
びっくりした。
…俺、何やってんだ!
「な、なんかついてた!」
「あっ…そう!そうなんだ!ごめんね!翔ちゃん!」
ぱっと手を離したら、雅紀がそこをぺたぺたはたいた。
「もう…雅紀は…」
智くんがくすくす笑って、イスに凭れてる。
その笑顔が眩しくて。
…って、俺また何考えたっ
また智くんの手が伸びてきて、俺の肩を抱いて引き寄せた。
「着替えようか。翔くん…」
そっと囁くように言うから、ぞわっと鳥肌が立った。
だから…なんで…?
俺の身体、おかしくなっちゃった…