第7章 虫襖-ムシアオ-
「和也っ…ああっ…」
潤が何度も何度も俺を突き上げる。
ベッドのスプリングが軋む音。
キッチンでポットのお湯を沸かす音。
汗が飛び散る。
肌が打ち合う音。
「潤っ…あっ…それ…だめっ…」
「嘘つけ…好きだろ…これ…」
ぐいと腰を下に向かって突き刺す。
「ああああっ…」
快感で身体がしびれた。
手の先、爪まで感じてる。
「やっ…も、出るぅ…っ」
「出せよ…何回でも出せよ…っ」
「ああっ…潤っ…やっ…ああっ…」
スプリングの軋む音が、潤の動きに合わせて大きくなる。
潤が後ろから、俺の顎を持って反り返らせる。
「ホラ…イケよ…淫乱」
冷たい声で、俺をいたぶる。
堪らない快感。
もっと汚せ。
貶せ。
俺なんて消してしまえ。
「男娼の和也…」
その瞬間、潤が俺の最奥を穿った。
耐え切れず、勢い良く白いシーツに吐精した。
「うっ…あっ…ん…」
「いいよ…淫らだね…俺もイクよ」
四つん這いのまま、激しく揺さぶられる。
潤の冷たい手が俺の腰を思い切り掴む。
そのまま潤は俺の奥へ、精を放った。
どくんどくんと、潤が震えた。