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カラフルⅡ【気象系BL小説】

第7章 虫襖-ムシアオ-


それは音もなくやってきた。




潤から仕事の依頼があった。


これで最後にしようとマンションに呼んだ。


俺の話を聞く潤は、とても冷静に見えた。


「それってさ…雅紀だけのお前になるってこと…?」


「うん…もう…素直になりたい…楽に…なりたいんだ…」


「ふうん…」


潤が冷たい声をだすのを初めて聞いた。


「ごめんね…潤」


そう言ってみても、潤の表情は変わらなくて。


「…なにがお前を変えたんだよ?」


「わかんない…わかんないけど…雅紀が俺のこと、変えたのかもしれない」


「へえ…」


潤は立ち上がると俺の傍に歩いてきた。


左手で俺の頬を包む。


急に頬に熱い刺激が走った。


潤が、殴った。


「そんな話、聞けると思うのか」


「え…?」


「ふざけんなよ…和也」


そういうと俺を引きずるように寝室へ連れて行って、また殴られた。


「やめっ…潤っ…」


抵抗したら、腹を思い切り殴られて。


前のめりになったところに膝を入れられた。


「ぐっう…」


そのまま髪の毛を掴まれてベッドに投げ出される。


潤は俺に馬乗りになって、顔以外めちゃくちゃに殴った。
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