第7章 虫襖-ムシアオ-
「んっ…く…」
「あああっ…ニノっ…やっぱお前すごいわ…」
翔さんは遠慮もクソもなく、俺を突き上げる。
何回も鏡に頭をぶつけながら、俺はそれを受け入れるしかなかった。
何度も穿たれてるうちに、だんだん快感が登ってきて。
前立腺にソレが当たったとき、どうでもよくなった。
「翔さんっ…もっとっ…」
「いいねぇ…そういうニノ、大好きだよ…」
「ああっ…翔さんっ…それ、好き…」
「ふ…お前の好きな体位、もっとやってやるよ」
グチュグチュと音が聞こえる。
俺と翔さんがつながってる音。
翔さんの腰が動く度にする音。
肌がぶつかる音。
何の音もしない楽屋に鳴り響いた。
「あああああっ…もうっ翔さんっ…」
「一緒にイクぞ…中に…出してい?」
歯を食いしばりながら言う。
翔さんの首に腕を回すと、深くキスをした。
「ちょうだい…?俺のこと、汚してよ…」
「ああっ…そんな目するなっ…」
翔さんはぶるっと震えたかと思うと、繋がったまま俺を持ち上げた。
そのまま床に寝かせると、乱暴に俺にキスをしながら腰を振った。
「んーっ…ふっ…ふっ…ああっ…」
「ニノぉっ…イクぞっ…」
翔さんが俺の腰を掴んだかと思うと、下からおもいっきり突き上げられた。
瞬間、白濁が飛び出すのが見えた。
荒い息を吐く翔さんの向こう。
楽屋の扉の前に雅紀が、居た。