第7章 虫襖-ムシアオ-
「ホラ…跪けよ…」
「あ…翔さん…」
全裸の俺を床に座らせて、翔さんが封筒を差し出す。
「入ってるよ。20万」
「割引してんだから、いばるなよ…」
「へえ…じゃあ正規料金払うよ」
そう言うと懐から財布を取り出して、封筒の中に足した。
「足、開けよ」
言われたとおり、足を開いた。
「自分でシろよ」
目を閉じて、自分を握りこんだ。
こんなのまだいい。
もっと酷いこと要求してくる奴なんてたくさんいる。
身体を痛めつけられないだけマシだ。
ツツっと、封筒で頬を撫でられた。
「ねえ…なんでまだウリなんてやってんの?親の借金、返し終わったんでしょ?」
「あんたの性欲処理のためだよ…」
ふっと笑う気配がした。
「そりゃ、ありがとな。ニノ…」
足で、俺を弄んだ。
「ああ…もう汁垂れ流して…」
翔さんは俺の耳元に囁いた。
「この淫乱」
ゾクゾクした。
もっと
もっと俺を汚して
「あっ…翔さっ…もう…俺っ…」
「ああ?何言ってんだ…我慢しろよ」
翔さんが乱暴に俺を押し倒す。
「俺と一緒にイクって言えよ」
「しょ、翔さんとっ…一緒にっ…!」
ぎゅうっと根本を握りこまれて、俺は果てた。
その晩は、翔さんのお仕置きで寝かせて貰えなかった。