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カラフルⅡ【気象系BL小説】

第1章 しあわせはここにある-parallel-


すぐに限界がくる。


気持ちよすぎて、死にそう。


「はぁっ…はぁっ…大野さ…も、離してっ…」


懇願しても、大野さんの動きは止まらず。


イってしまえとばかりに、その口に吸い上げられた。


「あああっ…もっだめえっ…」


大野さんの肩を掴んだ。


大野さんの眼が悲しそうに瞬いた。


俺はそれを見ながら、大野さんの口の中に果てた。


「はぁっ…おおのさん…なんで…?」


大野さんはごくんと飲み干すと、悲しげに俯いた。


「だから…こういうこと、平気でできる俺は汚いんだって…」


「汚くなんかないって…」


「この一年、こんなことばっかりやってたんだ…」


あの舌使いも…苦痛から逃れるため。


すぐにイかせられるように。


自分から進んで覚えた。


大野さんがポツリポツリとしゃべる。


「俺…感じたんだよ…」


「え?」


「アイツらに無理やりヤられてんのに…感じたの…おかしいでしょ…?こんなの…」


そういって、また涙を落とした。


「汚れたんだよ…俺…」


そう言って自らの身体を抱きしめた。


俺は身体を起こして、ぎゅっと大野さんを抱きしめた。


力の限り。精一杯。


だって、俺にはどう慰めていいかわからなかったから。
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