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カラフルⅡ【気象系BL小説】

第1章 しあわせはここにある-parallel-


ふと大野さんの顔をみたら、血が顔を伝っていた。


焦って顔を覆っていた腕を取ると、腕を噛んでいた。


腕から血が出ている。


慌ててタオルを取りに行って、腕に当てる。


「なんで…なんでこんなこと…」


「…感じちゃ…だめだから…」


「…え?」


「気持ちよくなっちゃ…だめだから…」


「なんで…よ…」


「俺は汚い…」


「汚くないって言ってるだろ!?」


思わず大きな声を出した。


大野さんは口の端を上げて笑った。


まるで自嘲してるような笑み。


そのまま起き上がって、俺のズボンのベルトを外した。


「ちょっと…なにやってんの…早く腕の怪我…」


そう言っていたら、押し倒されてズボンを下着ごと脱がされた。


「大野さん!?」


脱がされたと思ったら咥えられた。


「ああっ…大野さんっ…だめっ」


そういう俺に構わず、大野さんの舌は蠢いて。


俺のモノにねっとりと舌が絡みついて。


それは、子供の俺がまだ体験したことのないような快感で。


大野さんの頭が、俺の股間で上下している。


それだけでもイってしまいそうなのに、さらにその口は俺を愛撫していて。


「あっ…ああっ…おお、のさ…ヤバイ…」


大野さんが俺の顔をみる。


先ほどとは違って、余裕たっぷりの顔で俺をみている。


俺を咥えているのに、笑ってるようにすら見えた。

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