第7章 虫襖-ムシアオ-
雅紀の上に倒れこんで、荒い息を継いでいた。
お腹の辺りが濡れていることに気づいて、身体を離した。
「あ…」
嘘だろ…こいつ…
「お前、イったの…?」
「うん…」
俺なんて、初めてのとき痛いだけだったのに…
なんでコイツ…イケてるの…?
「そんなに気持ちよかったの…」
「だって…ニノに抱かれてるって思うだけで、イっちゃいそうだったんだもん…」
そういうと潤んだ目を伏せた。
そのまぶたがとても綺麗で。
思わずキスを落とした。
「ニノ…」
「綺麗だよ…雅紀…」
黒い思いが湧き上がるのが止らない。
「淫乱な雅紀…好きだよ…」
「あ…やだ…」
恥ずかしがって、枕に顔を隠した。
スケベな身体は丸見えなのに…
暫く雅紀の腹の上で、白濁を弄んだ。
「や、めて…恥ずかしい…」
そう言って、傍らのティッシュを取って拭こうとした。
それを止めて、俺は白濁を舐めとった。
「あっ…やめてっ…」
「なんで…?美味しいよ。雅紀の精子」
「やだあっ…」
自分の白濁のつく、俺の指を雅紀は舐めた。
「え…」
「あ…」
自分のやったことに気づいて、真っ赤になった。
「ふふ…やらしいね…雅紀」
「も…やだぁ…」