第6章 きみどりscene3
相葉ちゃんのネルシャツを奪い取って、腰に巻きつけた。
俺は笑いがこらえきれず、吹き出してしまった。
「あっ…智くんっ…!」
「ぶははははっ…」
「盛ったな!?」
「し、しらねえし…」
「とぼけんなよぉぉぉ!」
涙目になってる翔ちゃんに更に笑いが起こる。
潤も相葉ちゃんも訳がわかんないって顔で俺たちを見てる。
「はいはい…もう始まるから…」
かずが俺たちを止めて、スタートの声が掛かった。
収録が終わると、翔ちゃんが俺の方にやってきた。
「智くん…覚えてろよ…」
どうも翔ちゃんは敏感な体質らしく、収録の休憩中はずっと居なかった。
潤をつれていくこともあったし、相葉ちゃんを連れていくこともあった。
もう、何やってるのか容易に想像がついて、また笑った。
「自分の身体で実験できてよかったじゃん…」
そういうと、顔を真っ赤にして去っていった。
人をおもちゃにするからだ…
天罰ですよ…櫻井さん…
うふふと笑うと、隣のかずも微笑んだ。
「さ、帰ろ?大野さん」
俺に向かって手を差し出すと、極上の笑顔を見せた。