第6章 きみどりscene3
「いや。なんでもないっ…」
恥ずかしくて、空き缶を集めてキッチンへ逃げた。
水道で缶を流して袋に詰めてると、智がキッチンの入口で俺を見てる。
「な、なによ…」
「俺、飲んじゃった」
「え?」
「媚薬…」
「あ、あんたが飲んでどうするのよっ!?」
「えっ…これってかずが飲むの!?」
「ばっ…ばかっ…!そんなの知らないっ…」
智に近寄ると、既に目がトロンとしてて。
これはお酒のトロンじゃない…
「もう、効いてきたの…?」
「うん…じんじんする…」
そういうと、智が俺の手をとって、ソコへ手を持って行かれた。
触ったらもう、硬く熱くなってて。
ゴクリと唾を飲み込んでしまった。
「お前も、飲んで…?」
熱い息を首筋に掛けられて、吸い付かれた。
ちゅうっと音がしたかと思ったら、身体に鳥肌が出て…
俺も…待ってるんだ…
智にきもちいいことシて欲しいんだ…
「ね…?だめ…?」
俺に擦り寄りながら、内ももを撫でてくる。
それだけでアルコールで火照った身体は反応して…
「あ…あんたがどうしてもって言うなら…」
我ながら、素直じゃない…