第6章 きみどりscene3
お湯が張れたと合図のチャイムが鳴ると、智が俺の手を引いてバスルームへ誘う。
洗面所に入ると、智の手が次々と俺の服を脱がしていく。
全て取り去ると、俺の手を持った。
「脱がせて…?」
照れくさそうに言うから、こっちまで照れた。
Tシャツの裾を持つと、一気にたくし上げる。
すぽんと脱がせると、Gパンを素早くしゃがんでずり下げた。
目の前に、ポロンと現れたそれは…
もう既に形を変えてて。
智を見上げると、真っ赤な顔してて。
「あ、後で…」
なんて言うから、俺まで真っ赤になって…
楽屋での慌ただしい情事を思い出しちゃって。
まだちょっとひりひりする後ろが、ひくひくとした。
久しぶりにゆっくりと二人で風呂に入った。
コンサートツアーの準備に入ってたから、慌ただしくて。
だからこそ、本当は二人の時間を大事にしなきゃいけなかったのに。
「智…ごめんね…?」
「え?」
「もっとゆっくりする時間、作ろうね?」
「かず…」
「でも…嬉しかった…やきもち」
そう言うと、にっこり笑って俺を抱きしめた。
岡田くんのお蔭で、少し太くなった腕を撫でると、少しだけ鳥肌を立てた。
嬉しい…