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カラフルⅡ【気象系BL小説】

第6章 きみどりscene3


次の日は、嵐全員での収録日で。


俺は、前にハーブコーヒーを入れてた自販機の前に居た。


思えば、コーヒーから始まったんだよな…


いつもの癖でカップのコーヒーを買ってしまう。


あ、止められてるのに…


どうしよう。


自販機の前で戸惑ってると、潤がきた。


「どうしたの和」


「あ…潤…これ、間違えて買っちゃって…」


「え?コーヒーじゃん。なんで?」


「なんか…胃に悪いから…」


「そ?じゃ、俺貰うわ。何飲むの?代わりの買うよ」


「え、いいの?」


潤がいいって言うから、俺はリアルゴールドを押した。


「おっさん…」


ぼそっとつぶやくから、バカバカって胸板を両手で叩いておいた。


「ちょっ…やめろや!」


ぐいっと手首を掴まれて、自販機に押し付けられた。


「お前ー」


「やだ。ごめんて」


「もう、奢ってやらねえ」


コーヒーだらけの手で、俺を追いかけてくる。


俺はリアルゴールドを取ると、素早く逃げる。


「ひっひっひー!これはもらったああ!」


「あっ…バカ!お前、よこせよ!」


ドスンと誰かにぶつかった。


顔を見たら、智だった。


「あ、智」


ふいっと智はそっぽを向いた。


そのまま、廊下を曲がって歩いて行った。

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