第6章 きみどりscene3
気がついたら、ベッドの中に居た。
ボディソープの香りがしたから、お風呂に入れてもらったんだ…
ふと横をみたら、肘枕をしながら智が俺のこと見てた。
「あ…」
「かず…つらくない?」
「ん…だいじょぶ…」
「ごめんな…止まれなくて…」
「ううん…嬉しかった…」
んふと笑って智は俺の髪にキスする。
「今日のお前、素直だな…」
「たまにはいいでしょ…?」
「うん…かわいい…」
にこっと微笑むと、智の顔が真っ赤になった。
「ほんとに、かわいい…」
俺まで照れちゃった…
「また食べたくなるだろ…」
「ふふ…いいよ…食べて?」
「かず…」
「俺、いくらでも欲しい。智のこと…独り占めしたい…」
指に光るリング。
智の手を取ると、自分のそれと並べた。
「すっごい嬉しい…」
「ん。喜んで貰えて、俺も嬉しい」
微笑んで俺の頭を掻き抱いた。
すっごく…幸せだ…
温かい胸に抱かれながら、俺は安心して眠りに落ちた。
智の手が、俺の手をぎゅっと握るから本当に安心できた。
俺、このひととずっと繋がっていける。
そう思えた。
幸せだな…