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カラフルⅡ【気象系BL小説】

第1章 しあわせはここにある-parallel-


ニノの強い言葉に驚いた。


ますますこのまま居たらダメだと思った。


汚したくない…誰も。


身を捩ってニノの腕から逃れようとしたが、力が強くて外せない。


入院生活で体力がないし、筋力も落ちた。


ニノの腕から逃れられなかった。


「やめろ…離せ…」


声に力が入らなかった。


「いやだっ!」


ニノが更にぎゅっと俺に抱きついた。


「気持ち悪い?俺が…」


「気持ち悪くないよ…でも、ダメだ…俺に触っちゃ…」


「…なんで?」


「俺は…汚いから…」


ニノの目が大きく開かれた。


そのまま、怒りの表情になった。


かと思ったら、俺は床に押し倒された。


ゆっくりと天井が見えた。


「汚くなんか…ない…」


そう言うと、ニノは俺の唇にキスを落とした。


「……!」


俺はそれを振り払おうとした。


でも抑えこまれてできなかった。


唇を強引に引きはがす。


「な、なにすんだよっ…!」


「汚くない…むしろきれい…」


「…え?」


「大野さん、きれい…」


そう言って、俺のシャツのボタンに手をかけた。


一個一個外されていく。


不思議と恐怖はなかった。


ニノにキスされていやじゃなかった。
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