第6章 きみどりscene3
唇を少し離しては、また押し付けて。
啄むようにキスをしたかと思えば、すぐに智に捕まって深いキスになる。
頭の後ろに手を添えられて、逃げられなくなると、息が上がってくる。
「はぁっ…さと…」
「かず…欲しい…もっと…」
半開きの口から、舌がちろちろと見えて。
誘ってる。
その舌を食べてしまいたくて、唇に食いつくと、強く吸った。
甘い唾液の味を感じながら、柔らかい舌を絡めとる。
くちゅっと湿った音がしたかと思ったら、智の手が俺のズボンをずり下げて。
すぐに中心を握りこむと、扱きだした。
「ふっ…さとっ…」
「かず…かずなり…」
舌で蹂躙されながら、下も擦られて…
たまんない…気持ち良すぎる…
「さとっ…きもちっ…いいっ…」
ぎゅうっと握られて仰け反ったら、首筋に食いつかれて。
鎖骨を甘噛されて、先端に先走りが滲むのが自分でわかった。
それを親指で掬い取られて、円を描くように先端を嬲られた。
「う…ぁっ…ん…だ…めえ…」
「ああ…かず…かわいい…」
「ん…うれ…し…」
そう素直に言ってやったら。
めちゃくちゃ嬉しそうに笑って…
ああ…だめだ…
俺、この人のこと、こんなに好きになってたんだ…