第5章 レイヴンscene2
「あ…」
翔が、口を大きく開けて、舌を出した。
舌の上に軽く先端を乗せると、翔の手を取った。
「イかせてよ…翔の手で」
翔は目で頷いて、俺を握りこんだ。
翔のねっとりと舌が俺を包み込んだかと思うと、そのまま口内へ飲み込まれた。
「んうっ…翔…フェラ、上手になったね…」
嬉しそうに俺を見上げて微笑む。
「もっと吸って…」
じゅるっという音と共に、俺が翔の口に吸い込まれる。
「あ…、う…ほんと、うまい…翔…」
俺が教えこんだ舌使いは、俺をすぐに追い詰めた。
「う…あ…翔っ…出すよっ…全部飲んでっ…」
翔の手と口の動きが一層早くなった瞬間、俺は翔の口の中で爆ぜた。
ドクンドクンと熱いものが翔の口の中に送られる。
翔の口の端から、だらりと白い液体が漏れだした。
「ごめ…翔…」
指で拭うと、俺を飲み込んでしまった翔は、俺の指についた白濁を舐めた。
「翔…やらしい」
「だって。雅紀のはなんでも欲しいもん…」
「ふ…いい子だね…翔」
翔の身体を引き寄せて、唇に深いキスをした。
精子の味が、俺の劣情を煽った。