第5章 レイヴンscene2
部屋に入ると、翔の身体が絡みついてきた。
「翔…」
「早く…抱いて」
「さっきイったのに…翔、足りないの?」
「足りない‥」
小さく俺の胸で頷く翔は、とても可憐で。
「シャワー、浴びようか…」
「今日は、雅紀も一緒に…」
「ん?珍しいこと言うね…」
「だって…離れたくない…」
ぎゅっと俺の服を掴むと、胸に顔を埋める。
「いいよ…翔…一緒にはいろ」
ノズルをひねると、勢い良くお湯が飛び出してくる。
翔の身体にかけて、先ほどの情事の痕跡を洗い流す。
翔は俺に身を任せて、されるがままになっている。
あらかたきれいにすると、翔を浴槽に入れる。
後ろから俺も入って、一緒にお湯に浸かる。
どちらからともなく、舌を絡め合う。
翔の頬が、紅潮してくるころには、お互い固くなってて。
ソコを握り合ったら、キスをしたまま擦り合う。
「ふ…ぁ…雅紀ぃ…」
「んぅ…翔…出る…」
さっき、イキ損ねた俺は、すぐに限界がきた。
「はぁっ…あ…俺の口に出して…?」
「翔…」
「お願い…飲みたいの…」
俺は浴槽の縁に腰掛けると、翔に己を向けた。
「お口、あけて」