第5章 レイヴンscene2
「あっ…んっ…雅紀っ…」
「翔…」
べったりと翔の指紋がいくつも窓ガラスについてる。
「あ…やだ…見えちゃう…」
「いいよ…見せてあげようよ…翔の淫らな姿…」
俺は倒した助手席のシートに寝転がって、翔を腰の上に載せている。
翔の腕に、はだけたシャツがまとわりついているだけの姿。
翔の中がぎゅうっと締まる。
「っく…ヤバイよ…感じ過ぎだよ、翔…」
東名道の下。
俺と翔は、待ちきれず高速を降りて、ひと気のない高速の下で繋がっている。
翔の手が、快感を逃そうと窓ガラスに張り付いている。
「あ、まさ……あーっ…」
「うっ…しょっ…締めすぎっ…」
「あっ…あああっ…やだっ…」
翔が髪を乱して、ずりずりと後ろに下がっていく。
「翔っ…!ちょっと!」
「やあっ…おかしくなるっ…おかしくなるっ…」
シートの角度でいいところに当たりすぎて、翔は泣きだした。
「翔っ…!止まれって!」
腰を持ってぐいっと引き寄せた。
翔の身体が俺に倒れかかってくる。
「あっ…雅紀っ…だめぇっ…」
翔の先端と俺の腹が擦れ合った瞬間、翔は勢い良く白濁を飛ばした。
「うっ…ぁ…」
短く呻くと、俺の腕の中に倒れこんできた。
顔を覗き込むと、気持ちよさそうに気絶してた。
俺は微笑むと、翔の身体をきれいにして服を着せて、横浜に向かって車を走らせた。
信号で止まる度、外には見えないように倒した助手席のシートで眠る、翔の唇を貪った。