第5章 レイヴンscene2
『明日、横浜行きませんか?』
翔からメッセージが入った。
ベッドに入りながら、久しぶりのお誘いのメッセージになんて返そうか考える。
翔の劣情を煽りたかった。
『いいよ。でも、我慢できなかったら車の中でしてもいい?』
にやっと笑う。
コレに乗ってくれたら、明日は間違いなく翔は燃える。
『…いいよ…』
きた。
俺は弾む胸を抑えきれず、声を出して笑いそうになる。
潤が俺の顔を見て、不思議そうにしている。
「どうしたの?」
「ん?なんでもないよ…」
そういうと、潤の頬にキスを落とす。
俺の横でまだ潤は俺を見上げてる。
「雅紀…明日、休みだよね?」
「ん?前から言ってただろ?明日は実家に用事あるの」
「俺も連れてってよ…」
「んー明日はオヤジの仕事仲間とゴルフだから、連れていけないの」
「そうなの…?」
「ん。ごめんな潤。帰ったら、可愛がってあげるから…」
「もう!いいっ!」
潤は布団を被ってあっちをむいてしまった。
「潤~…俺に尻向けるとはいい度胸だな…」
「あっ…」
慌ててまたこちらに向き直る。
昨日はヤりすぎて、お尻が切れているのだ。
「ばっ…!ばかぁっ!」
「わかったわかった。じゃあ今日は俺がお口でしてあげるから…」
そういうと、潤は小さく頷いた。