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カラフルⅡ【気象系BL小説】

第1章 しあわせはここにある-parallel-


「お願いだから…捨てないで…俺達のこと…」


そういうと、涙が溢れだした。


相葉さんが、耐え切れず泣きながら大野さんに抱きつく。


「ね、リーダー。俺、頼りないかもしれないけど…もっと頑張るから…だから、俺に頼って?リーダーが悲しいの、苦しいの、全部俺、受け止めるから…!」


ぎゅっと大野さんの身体を抱きしめた。


潤がまた大野さんの肩を掴んだ。


「大野さん…俺たち、そんな頼りない?俺たち守ろうとしてくれてたんだよね?……仲間じゃねえのかよ…俺達…なんでリーダー一人に、こんな重いもの背負わすことなんて出来るんだよ…分けてくれよ…」


そういうと顔を伏せた。


ぽろっと涙が床に落ちていった。


翔さんが静かに大野さんの居る方へ歩み寄る。


「智くん…?俺たち、絶対に智くんのこと見捨てないよ?嫌いにもならないよ?…だって、あなたが身を挺して守ってくれたんだよ…?」


語尾が震えた。


翔さんの涙が、頬を伝っていく。


めったに泣かない翔さんの涙は、とてもきれいだった。


「俺たちがっ…!平気でいるとでも思ってるのかよっ…!」


急に声を荒げた。


翔さんの拳がぎゅっと固く握られた。
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