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カラフルⅡ【気象系BL小説】

第1章 しあわせはここにある-parallel-


相葉さんが駆け寄る。


「俺は?俺のことわかる?」


「相葉ちゃん…どうしたの?」


「どうして…リーダー…」


相葉さんが泣きだした。


大野さんの膝に突っ伏した。


「どうしたの?相葉ちゃん…?」


大野さんが俺と翔さんの顔を交互にみて困った顔をした。


「どうしたの?この子達…」


でもその手は、二人の肩を包んでいた。


「大丈夫だよ。心配いらないから…」


こんなときまで、俺達を守ろうとする。


堪らなくなった。


「大野さんっ…現実を見てよっ…」


「ニノ!やめろ!」


翔さんに止められる。


でももう、止まらなかった。


「あんたの身に起こったこと、ここにいる全員が見てるんだ!」


大野さんの顔が歪んだ。


「なに…?なんのこと?ニノ…」


「その上で、あんたと一緒にやっていきたいって、仕事、一緒にしたいって思ってんだ…!」


大野さんの目が、また生気を失っていく。


「あんたがそのままだったら、帰ってこれないだろ!?俺たち、あんたの居場所作って待ってるんだぞ!?」


翔さんの腕を振り払った。


大野さんの顔を掴んだ。


「俺達、みんな、あんたがどんなことされたって、あんたが好きなんだよ…!」


大野さんが俺を見た。


目に、涙が溜まった。
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