第4章 灰紫
やがて、翔の身体がまたビクビクと跳ね出す。
もう限界なんだろう。
俺も翔を組み敷いてるという、この異常な光景に興奮して、もう果てそうだった。
ふと寝室の入り口を見ると、智が立ってた。
じっとこちらをみている。
でも、止めようとしない。
翔の顔を智に向けた。
「ほら、智が見てるよ」
その時の翔の顔。
一瞬で凍らされた魚みたいな顔してた。
「あ…やめ…やめろよ…潤っ」
顔を背けようとするけど、俺は顎を押さえ込んでさせなかった。
「智がみてるよ…俺にヤられてるの…」
そういうと、翔の中がぎゅうっと締まった。
「うっ…あぁ…翔…感じてるじゃん…」
「違うっ…もうやめろよっ…」
俺は腰の動きを早めた。
智はじっと動かず、そこでただ俺たちを見てる。
「あっ…やめっ…んんっ…あっ…」
翔が感じ始めた。
こんなときに…
くっくと笑いが湧き起こる。
「翔…凄いよ…ぎゅうぎゅうに締め付けてんじゃん…感じてるんだ…」
「あぁっ…もうっ…うるさいっ…」
「ホラ、もっとやるよ…コレが欲しいんだろ…?」
ぐいっと腰を突き上げると、ビクビクっと身体が跳ねた。