第4章 灰紫
ぬるぬると指を進めていく。
熱い中が追いだそうと、ぎゅうぎゅう締めてくる。
少しずつ、広げるように指を動かす。
小さな声を立てて、その衝撃に翔は耐えている。
「初めてだから、優しくしてあげるね…」
そう囁いて、暴れる足を押さえていた手で、翔の中心を握る。
「うぅっ…やめろ…」
声が掠れてる。
「こうしてたら、楽だから…」
翔が勃ってきたら、中に挿れた指を増やす。
だんだん解して、拡げながら指を三本まで増やした。
「潤…も、苦しい…」
知らないよ。
「俺の初めての時、もっと苦しかったよ?」
そういうと黙った。
もう観念したのか、目を閉じた。
三本に増えた指を、翔のお腹側にくいっと曲げる。
身体がびくっと跳ね上がった。
「やめろって…」
「キモチイイんでしょ?ここ…」
握っていた手を外して、お腹の下の方をぐいっと押す。
また指をクイッと曲げたら、急に翔が呻いたかと思うと、白濁が飛び出してきた。
「うっ…あ…ぁ…」
ビクビクと身体を震わせて、何回も飛び出てくるそれを、俺は眺めてた。
翔も、いつもこうやって俺を見てたんだ…