• テキストサイズ

カラフルⅡ【気象系BL小説】

第4章 灰紫


わざと翔に見えるようにゆっくりとローションを指に垂らす。


翔を巻きつけてるシーツに、少し溢れる。


じわっと染みが広がる。



涙みたいだ…



翔の足を開くと、まだ誰にも触れられたことがないであろうそこに、ゆっくりと指を当てる。


「やめろよっ…やめろっ…」


まだ暴れる身体を押さえつけながら、ゆっくりとそこをほぐすように撫でる。


「やっぱり…初めてだよね?」


それには答えないで、凄い目で俺を睨む。


「バージン…」


そう言ってみたら、笑いが湧き起こる。


堪えられないで、小さく笑い声を立てた。


「笑ってんじゃねえ…」


低い声。


真顔になって顔を見ると、翔も視線を逸らさない。


「あんたは、俺のことこういう風にシたんだよ…?自分のやったこと、返ってきてるだけじゃないか…」


そういうと、驚愕した。


わかってなかったのかよ。


自分のやったこと。


ホント、智のことだけしか見えてないんだな…


今も、昔も。


ぐいっと指を中に挿れる。


「ああっ…」


翔の身体がしなる。


「やだっ…潤やめろっ…」


泣きながら言うけど…


やめないよ?

/ 1015ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp