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カラフルⅡ【気象系BL小説】

第4章 灰紫


眠ってる翔くんの顔を上から見下ろした。


少し苦悶の表情を浮かべてる。


暗い欲望が俺の中に沸き起こった。


俺は浴室へ行くと、ドアの前に棚をそっと置いた。


これで智は出てこれない。


暫く、そのままで居てね…?


シャワーの流れる音に変化はなかったから、気づいていないようだ。


そのまますぐに寝室へ引き返す。


床に落ちてたロープを拾い上げる。


翔くんを引き起こすと、そのロープで身体をぐるぐると縛った。


そのまま横たえると、身体に跨った。


思いっきり翔くんの横っ面をひっぱたいた。


「っ……」


翔くんが驚いて目を覚ました。


「痛ってー……」


まだ目の焦点が合っていない。


頭を振るように動かすと、やっと俺に目を向けた。


「あ……え…?潤…?」


頬が真っ赤に腫れ上がってきた。


「なに…?どうした…?」


朦朧としながら、現実を探して翔くんは戸惑ってる。


「翔くん…おしおきだよ…?」


「え…?何言ってんだよ…」


少し笑いながら言うから、また俺は頬を張った。


「っ……なにすんだよっ…!」


「あんたがいけないんだろ…」
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