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カラフルⅡ【気象系BL小説】

第4章 灰紫


「なんだよ…これ…」


やっと、自分が縛られてることに気づく。


「潤…お前…裏切ったのかよ…」


「翔くん…なんで…?」


「は?」


「智、あんなに翔くんのこと好きなのに…なんで信じてあげないの…?」


「…んでだよ…」


翔くんが俺の下で身じろぎする。


「なんでお前にそんなこと言われなきゃならねえんだよっ!」


翔くんの目が凶暴に光った。


智のことになると、翔くんは時々こういう風になる。


我を忘れる。


「智は、俺だけのモンだ!お前が劣情もってるだけでも許せねぇんだよ!」


ぎりっと歯噛みする。


「お前に劣情を抱かせる智も許せねぇ…」


目が充血してくる。


「翔くん…やっぱりおしおきだよ…」


「はぁ!?何言ってんだって!」


噛み付いて来そうな翔くんの口にシーツの端を詰めた。


「んーっ…」


身体を捩って抗議してくるけど、もう知らない。


俺は…こんなやり方しかできない…


ごめんね智…


智を傷つけた、翔くんを今から傷つけるよ…


それを…


そんな翔くんを、智にあげる…
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