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カラフルⅡ【気象系BL小説】

第4章 灰紫


「智…」


いつの間にか、潤がシャワーから上がってきてた。


「あ…潤…」


とっさに涙を隠した。


「泣いてるの…?」


「ううん…なんでもない…それより、ごめんね…」


「なに謝ってんだよ…今回のことは、俺から望んでしたことだから…」


「でも、俺…潤とする気なんて…」


「言うなよ…俺は…好きなんだ…」


「でも…潤。俺はそれには応えられないから」


きっぱりと言うと、潤の瞳が揺らいだ。


「ごめん…わかってる…」


「それに…」


「え…?」


「潤、翔ちゃんに抱かれたろ…?」


「え…」


「ごめん…俺、嫉妬してる…」


潤の顔が見れなかった。


「智…ごめんね…俺、傷つけるつもりじゃなかったのに…」


「いいんだ…教えてくれてありがとね…俺も風呂入ってくるから…」


そういうと、翔ちゃんに布団を被せて俺はシャワーへ行った。


潤を振り返ると、寝室の入り口で立ち尽くしてた。


その後姿を振り切るように、俺は浴室へ入る。



ごめん…潤…



ごめん…



俺が好きなのは、翔ちゃんだけだから…



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