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カラフルⅡ【気象系BL小説】

第4章 灰紫


ぐったりとガラスに凭れた身体を引き起こす。


ずるっと智くんの中から出ると、俺の出した白濁が智くんの腿を伝う。


抱き上げて、風呂へ行く。


智くんは完全に意識を飛ばした。


目を閉じて、俺に全てを委ねてる。


なんでこんなに…


求めてしまうんだろう。


俺の傍にいてくれるのに…


俺のこと、好きだって言ってくれるのに…


身体を開いてくれてるのに…


足りない…足りないんだ…


「ごめんね…智くん…」


ぎゅっと抱きしめて、まぶたにキスを落とす。


こうならないと、本当に優しくできない。


俺の心を呪う。


湯船に智くんを抱えながら浸かる。


ふわっと身体が浮いていく。


引き寄せながら、俺は腕を離せなくなる。


好きだ…


こんなに好きなのに。


なんで傷つけてしまうんだろう。


「ん…翔ちゃ…」


「あ…智くん…大丈夫…?」


「うん…へいき…」


くるっとこちらを向くと、首にかじりつくように抱きついてくる。


「翔ちゃん…怖かった…」


「ごめんね…智くん…ごめん…」


ぎゅっと抱きしめると、わずかに智くんの身体が震えているのがわかった。
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