第3章 萌葱-moegi-
「感じるかよっ…こんなことされてっ…」
ベッドに顔を押し付けながら、お腹の圧迫感に耐えていた。
「ふーん…」
手が俺を握りこんで扱きだした。
「あっ…やだっ…やめろっ…」
「ふふっ…腰、揺れだしたよ…」
血液が集まっていくのがわかった。
どうして…
こんなことされてるのに…
やがてそれはあいつの手の中で勃ちあがった。
握りこんだまま、そいつは俺の中でゆっくりと動き始めた。
グラインドする腰と俺の尻が当たる音とベッドの軋む音。
奥歯を噛み締めても、聞こえてくる繋がっているところの音。
全てが嫌になった。
どうでも良くなった。
体中の力が抜けると、俺はベッドに沈み込んだ。
なのに、俺の中心は熱をもって今にもはちきれそうだった。
「なに休んでるんだよ…っ」
身体を持ち上げられると、そいつの膝に抱え上げられた。
そのまま大きく足を開かされて、俺を握られた。
俺はそいつに上半身を預けて、なされるがままになってた。
どうでもいい…
早く終われ。
気持ちよくもなんともない。
お前に感じてる顔なんてみせてやらない。