第3章 萌葱-moegi-
幸せだった…
雅紀が俺のこと愛してくれて…
こんなに愛してくれて…
あの時は
苦しいだけだった
信じられなかった
あんなことされるなんて
だって俺は男で
あいつも男で
もう何年も一緒にいて
まさかあんなこと
「智」
「なあに?」
その時、あいつは俺の部屋に遊びに来てた。
初めて俺の部屋に招いた。
寝室に置いてあった絵を見せていた時だった。
突然、突き飛ばされてベッドに倒れこんだ。
「なっ…」
なんだよって言おうとしたら、ぐいっとスエットを脱がされた。
お尻がいきなり外気にさらされて。
寒くて鳥肌が立った。
「なんだ…期待してたんじゃん…」
冷たい声が頭に響いた。
いきなり、何かを押し当てられた。
熱い、熱いモノ。
突然それがお尻の穴に入ってきた。
「ぐうっ…」
あまりの痛みに、唸り声しか出ない。
何をされているのかわからなかった。
「キツイ…智、初めてなの?」
また突然ソレが出て行くと、入っていたところにぬるっとした感触。
舌がソコを舐めてた。