第20章 グレイ scene2
「和也っ…」
「わっ…わあっ…」
突然両足を持たれて、ソファの背もたれに倒れこんだ。
「なっ…なっ…」
智が…えっ…
俺のお尻舐めてる…
「ちょ、ちょっと!なにしてんですか!」
「ごめん…がまんむり…」
もう日本語にもなっていない…
興奮して息が荒くて、なんかオスになってた。
手に出たのをどうしようとか、俺はちょっとだけイったから冷静になってて。
手から零れないようにしてたら、いきなり智にそれを舐め取られた。
「えっ…や、やめてっ…」
「だって…和也のものはなんだって無駄にしたくないんだもん…」
俺の手から残らずそれを舐めとった。
「…和也の全てを俺にちょうだい…?」
「智…」
「俺、和也が好きだ…」
真剣な顔をして、俺のことまっすぐ見た。
「…智の愛の証を…俺の身体に刻み込んでください……」
「ん…ごめんね。和也…」
「俺の方こそ…ごめんね智…」
智の唇が首筋に埋まった。
ちゅっちゅと音を立てながら、鎖骨を弄る。
その間にシャツのボタンを外されて、素肌が外気に晒された。
胸板を噛まれたと思ったら、ちゅうっと吸い上げられた。
「イタい…」
「ほら…これ、和也に見えるだろ…?」
「俺も…したい…」
そう言うと智は服を脱いで、俺に覆いかぶさってくれた。
胸をぎりっと噛んで吸い上げると小さな花が咲いた。
俺の…もの…
「和也、いい…?続きしても…」
「うん…俺も、欲しい…」