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カラフルⅡ【気象系BL小説】

第20章 グレイ scene2







「大野さん!大野さん!起きて!」


「ふ…?」


気がついたら楽屋で。


俺はテレビ見たまま眠ってた。


ニノが俺の顔をつねってる。


「あにふぃてんの?」


「もう収録だっていうのに、起きないから…」


なんだ…夢だったのか…


ニノは俺から手を離すとニッコリ笑った。


「幸せそうな寝顔だったよ?」


「そりゃ…どうも…」


見てんなよ…照れるだろ…


「さ、いくよ?」


そう言って俺をソファから立たせてくれた。


そっか…ニノの映画の特番みてたからあんな夢みたのかな…


それにしてもニノの立場になるなんて…ヘンな夢…


しかも…えっち…してたし…


「おーのさん…?」


「ん?」


「…なんでもない。あのさ、この前の話どうなった?」


「ああ…なんか今度、ばあちゃんの家、見に行くことになったよ」


「そうなんだ!いつ?」


「今度の金曜」


「俺…仕事だ…」


「なんでお前が来るんだよ…」


「別に…ちょと見たいだけだもん」


「なんでだよ。古いだけの家だぞ?」


「いいじゃん。港区の一軒家なんだから、お宝じゃん!」


「またそれかよ守銭奴…」


「守銭奴でいいもーん」


そう言いながらニノは楽屋を出て行った。


「夢じゃあんなにかわいかったのにな…」


胸の奥に、ぽっと火が灯った。


ニノの事を考えると、温かい。


「なんだ…?これ…」


ドキドキする胸を叩きながら、俺は楽屋を出た。


そこには、ニノが笑顔で待っていてくれた。





【END】
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