第20章 グレイ scene2
今度は俺の腿にそれを落とした。
「えっ…なにするの?」
落としたそれを、ニノが食べた。
俺の腿を舐めて行くことを忘れずに。
「ひゃっ…」
「ほんとだ…美味しいね…」
そう言ってニノはまた俺の腿を舐めた。
「あっ…いや…くすぐったい…」
クランベリーとホワイトチョコの匂いが俺の鼻孔を刺激する。
甘ったるい香りのなか、智くんは次々と俺にお菓子を食べさせる。
何度も何度も口移しで…
その間もニノは俺の身体に、キャンディーを舐めたままで舌を這わせている。
「んっ…あ、や、勃っちゃうから…やめて…」
「え…?もう勃ってますよ?」
ニノが人差し指でぴんっと俺を弾いた。
「あっ…いやっ…もう…」
身体を捩って逃げようとした俺は捕まえられて、智くんに押し倒された。
床のラグの上で、二人共服を来てるのに、俺だけ裸で。
こんな状況に俺は一人で赤くなっていた。
「もう…やだ…二人共脱いで…?俺だけ裸、恥ずかしいよ…」
「へえ…これ以上を期待してるってことでいいのね?」
ニノに言われて、その通りだったからますます顔が赤くなった。
「やだ…いじわる…」
「いじわるじゃないよ…本当のことじゃん…」
そう言って二人は、笑いながら服を脱いでくれた。
「ほら…これでいいでしょ?翔…」
智くんが本気のキスをくれた。