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カラフルⅡ【気象系BL小説】

第1章 しあわせはここにある-parallel-


翌日も、大野さんの様子を見に病院に行った。


今日はバラバラで仕事だったので、俺が一番に着いた。


そっと部屋にはいると、大野さんはまだ目を覚ましていない。


大野さん付きのマネは俺の顔をみると、気を利かせたのか席を外した。


まだ顔は腫れ上がっていて、目は固く閉じられていた。


心拍を計る機械の電子音だけが、部屋に響いてる。


外は明るかったのに、この部屋は薄暗くて。


ブラインドが閉まっていたから、少し開けた。


陽の光が入って、大野さんを振り返ったら、布団からでる手にびっくりした。


こんなに細かったっけ…?


その手首を取る。


軽い。




どうして…どうして黙ってたの?


なんで言ってくれなかったの?


問いかけが出そうで、歯を食いしばる。


言えなかったんだ…この人は…


俺たちを守るために…


ただひたすら自分を犠牲にしたんだ…


それを責めることなんてできない…




携帯にメールがくる。


みんな到着したみたいだ。


大野さんが目を覚まさないので、裏口までそっと皆を迎えに行った。


「あ、ニノ…どう?」


翔さんが手短にたずねてくる。


「まだ…寝てる…」


「そっか…」


潤と相葉さんは無言だ。


そのまま4人で部屋に向かった。

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