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【赤葦京治】炉辺歓談 【短篇集】

第2章 《君に捧ぐ》




「俺に、殺されてよ、夏海」

今回の結婚、君だって嫌々ながらでしょう?

「ああ、間違えた。俺を殺して、そして俺に殺されてよ、ねぇ夏海?」

僕以外の男となんて、考えられないよね?

「最期まで触れていたいから、この手で夏海の首を絞めてあげる」

君は僕だけを、愛してクれているハズデしョ?

「そんなに怯えないで、夏海。きっと幸せで気持ちいい」

僕とズッと一緒にイたいでしョ?

「俺は夏海とずっと一緒にいたいだけなんだ」

ダから、ねぇ、最期のオネがイ。

「俺と一緒に死んでよ」

2人ッキリの世界に行コう。
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