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Fate/Fantasy Of Cthulhu

第7章 調査


「小悟狼、私のマスターをーーー」
アルトリアは言葉を続けなかった。
それは初が手を挙げてアルトリアを制したからである。
「藤田が言っていることは正しい。これから未知の敵と戦うことになる。普通の妖怪相手に震えているようでは終わりだ」
「騎士王。どうやら、お前のマスターは聡明だ。次からは大丈夫だろう」
小悟狼はニヤリと笑みを浮かべながら言った。
アルトリアは少しだけ不服そうだったが、これ以上何か言うと初を傷付けてしまうと思い言わなかった。
「不器用なところまでそっくりですね、藤田さんは」
「何のことかな、沖田くん?」
小悟狼がとぼけると沖田は微笑んだ。
「さて・・・協力してくれたからな飯でも奢ってやろう。行くぞ」
「おい藤田、それは・・・」
「何だ行かないのか?好きなだけ食べるといい」
「いや~。そういうことじゃないんですよ、藤田さん」
小悟狼は初と沖田の顔が青ざめてるのを見て不思議に思った。
その一方でアルトリアは満面の笑みを浮かべていた。
「いいですね。初、総司・・・是非行きましょう!!案内をお願いします、小悟狼」
「あっ、あぁ・・・」
初たちは小悟狼の案内の下、向かった。
「ここは・・・」
「俺がよく通う蕎麦屋だ。味は保証する」
小悟狼が案内したのは蕎麦屋だった。
小悟狼の後に続き店の中に入った。
「いらっしゃい!!って・・・藤田さんか、いつもありがとう。ん?後ろの三人は仲間かい?」
「いや。学生時代のダチだよ。たまたま居合わせただけだ」
小悟狼はこの蕎麦屋の常連だったので顔を覚えられていた。
軽く挨拶を交わした後、席に座った。
「さ~て、何を頼みましょう。種類が豊富で中々決められません!」
「ハハハ・・・少しは遠慮しろよ、アルトリア。オレは・・・かけそばで決まり」
「私は、とろろそばでお願いします」
「二人はそれだけで足りるのですか!?初は男性ですよね、男性たる者もっと食べなさい!」
「いやいや・・・」
アルトリアは初に説教をしていて初は呆れていた。
それを見ていた沖田は苦笑していた。
痺れを切らしたのか小悟狼は口を開いた。
「で、騎士王は何を頼むんだ?」
「海老天そば・・・大盛りで!」
アルトリアはキリッとした表情で答えた。
「そうか・・・。飲み物はどうする?土御門はアルコールでも飲むか?」
「オレは藤田次第だよ。一人だけ飲んでいると申し訳ないからな」
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