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Fate/Fantasy Of Cthulhu

第4章 400PV記念!!番外編:兄と弟


二人の戦いを見物しに、サーヴァントが多く集まっていた。
「時間通りだな。よし、始める前にルールを説明する。制限時間は15分で終了また、どちらかが戦闘不能になった時点で終了。ここまでは問題ないな?」
初と歩は頷く。
「実戦だから怪我をするし、最悪な結果になることもある。それを防ぐ為に・・・この札を貼ってもらう。この札の効果は身代わりだ」
「身代わり?代わりに攻撃を受けてくれるのか?」
「初の言う通り。だが、それだと実戦にならないから攻撃を受ければ衝撃が伝わる。無論、威力によって伝わる衝撃が違うからな。でも、肉が裂けないから痛みも出血の心配がない」
「そいつは安心だ。兄貴と殺し合いは勘弁だからな。でもよ、戦闘不能の状態はどう見分けるんだ?」
「この札には一定のダメージを超えると剥がれる仕組みになっている。そこで戦闘終了だ。因みに審判は俺がやる」
「了解だぜ、親父」
一通りの説明を聞き、二人は札を貼ることにした。
隆は直ぐに貼り終えると思っていたが、初と歩はどこに貼るか迷っていた。
そんな二人を見て隆は呆れた顔をしていた。
「歩、顔に貼れよ~!!」
「どこの世界のキョンシーだよ!!どこに貼るか・・・」
「あ~もう貸せ!!」
「なっ!?」
モードレッドは強引に歩から札を奪い胸に貼った。
「オレ様が特別に気合いを入れて貼ってやったーーー」
「いや、頼んでないからな」
「特・別・に!!」
「あ~、俺が悪かった」
「貼ってやったんだから、負けたら承知しねぇからな・・・」
「あぁ、分かったよ。ありがとな、モーさん!」
歩は苦笑していたが、嬉しく思っていた。
初はというと・・・。
「初、貼れまし・・・た・・・か?」
アルトリアは初を見て言葉を失った。
そんなアルトリアを見て初は首を傾げていた。
アルトリアが言葉を失ったのも無理はない。
何故ならば、初は札を自分の顔に貼っていたからである。
「これでも、ありかな?」
「ハっ・・・!」
アルトリアは我に返ると、初の両肩に手を置き真剣な表情で言った。
「初・・・それはいけない」
「やっぱり、そうか・・・」
初はアルトリアの言葉を聞き札を剥がした。
どこに貼ろうか迷っていると、アルトリアが静かに初の手から札を取り優しく背中に貼った。
「・・・。ありがと、アルトリア」
「いえ、礼を言われる程のものではありません」
初は準備が整い歩き出した。
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