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Fate/Fantasy Of Cthulhu

第2章 土御門一族


「歩殿が気にしておられた、歩きスマホを美希殿に伝えました」
「そうか。姉貴は驚いていただろう?俺が注意すると、言うことを聞いてくれなくてな~困るんだよ」
歩が自嘲気味に言うとディルムッドは苦笑した。
すると、歩とディルムッドが入ってきた逆側の戸が開いた。
入ってきたのはアルトリアだった。
「おや、歩とディルムッド。戻られていたのですね、お帰りなさい」
「先ほど、戻ったばかりだ。アルトリア」
「ただいま」
アルトリアは二人の位置と逆側に座った。
「エミヤ、夕食はまだですか?」
「まだだ。完成しても全員が揃うまでお預けだ」
エミヤの言葉にアルトリアはショックを受けた。
歩は必死に笑いを堪えていた。
アルトリアは食事が好きである。
なので、ショックが大きかったようだ。
サーヴァントは基本、飲み食いをしなくても大丈夫だが、アルトリアのように毎日、飲み食いをするサーヴァントもいる。
一番困るのは、食べたり食べなかったりと、まちまちなサーヴァントがいること。
「歩、モードレッドが迷惑をかけていませんでしたか?」
落ち込んでいたアルトリアが声を掛けてきたので歩は咳払いをし顔を向けた。
「迷惑だと思ってないぜ。むしろ一緒にいて楽しいな、仲のいい友人と話している感覚だ」
「そうですか、安心しました」
アルトリアは、ほっとした表情を浮かべた。
親として子の心配をするのは当然でのこと。
モードレッドはアルトリアの息子である。
どう見ても、二人は女性だが・・・。
しばらくして居間の戸が開き美希とモードレッドが入ってきた。
「歩たちだよ~」
「おう、ディルムッド行こうぜ」
「オレが、ご一緒してもいいのですか?」
「勿論だ。行くぞ」
「御意」
歩とディルムッドは風呂場に向かった。
「気持ち良かった~♪」
美希が背伸びをしながら言って座布団に座った。
「幸せそうだな、美希」
エミヤが微笑みながら言った。
「お湯も気持ち良かったけど、モードレッドの髪がサラサラしていて気持ち良かったんだよ~」
「まさか・・・あんなに触られるとは思ってもいなかたぜ」
モードレッドが恥ずかしそうに言うのでアルトリアが苦笑していた。
「ちっ、父上!馬鹿にしただろ~!」
「さて、何のことでしょう?」
アルトリアが、わざととぼける。
その態度にモードレッドが少しキレる。
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