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Fate/Fantasy Of Cthulhu

第2章 土御門一族


後で気が付いたことだが、康介からのLINEの通知が沢山きていた。

「あっ!姉貴、遅い時間まで仕事お疲れさん」
「歩もお疲れ」
美希と歩は家である神社の前である坂で会った。
モードレッドは手を挙げ、ディルムッドは頭を下げ軽く挨拶をした。
それから、のんびり歩きだした。
「歩の方はどうだった?」
「今日は四体だな~」
「まぁ、オレの方が先に倒したがな!」
「モードレッドは、まだ気付いていないのか~。あれはお前に譲ってあげたんだよ」
「んだと~!」
歩とモードレッドは、いがみ合った。
それを見ていた美希とディルムッドは呆れていた。
「歩殿、モードレッド喧嘩は―――」
「「あっ!
 ん~!」」
ディルムッドは仲介しようとしたが、言葉を阻まれた。
「まぁまぁ、落ち着きなよ二人とも~。家の前だし・・・みっともないよ」
「は~美希に免じて許してやるよ、歩」
「それは俺のセリフだ」
いがみ合いをやめた二人だが場の空気は妙な感じになった。
そして、微妙な空気の中で四人は帰宅した。
「さて、私はお風呂に入ってくるかな~」
「そんじゃぁ、オレが背中を流してやるよ」
「えっ!?いいよ~モードレッド・・・。恥ずかしいし」
「気にすんな。さ、行くぜ」
美希とモードレッドはお風呂場に向かった。
美希は恥ずかしそうだったが、モードレッドは美希の態度を気にしないで手を取り引っ張っていった。
家のお風呂場は広く十人以下なら一緒に入っても狭くない。
その場に残された歩とディルムッドは苦笑していた。
二人は居間に向かった。
「ただいま~」
「ただいま戻りました」
二人が言うと居間の奥にある台所から顔を覗かせた。
エミヤである。
「お帰り、歩とディルムッド。手が離せないため、このような恰好で申し訳ない。美希とモードレッドはどうした?」
「入浴中だ、エミヤ」
「そうか。今すぐ二人に私の料理を食べてもらいたいのだが・・・まだ、完成もしていないし入浴してからの方がいいな」
エミヤは忙しそうに料理を作っている。
しかし、どこか楽しそうな表情を浮かべている。
「手伝おうか、エミヤ?」
「ありがたい申し出だが、君も疲れているのだろう?休んでいて構わないさ」
「そうか」
歩は座るとディルムッドも座った。
今まで立たせていたと思うと、申し訳なくなった。
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