第1章 一緒に帰ろう。
「はぁっ!部活楽しかったぁ!」
「今日すごい調子良かったね!」
「でっしょーん。ひな天才だから!」
「自分で言うなよ」
「…あー、でももう直ぐで引退かぁ」
「もう2年生だもんね!」
「うっわ、8月に引退だからあと数週間か!」
「ちょっと寂しくなるな〜」
「確かに」
2人で歩いていると校門につく。
「じゃっ、ひな、また明日。ばいばい!」
「うん!ばいばい!」
手を振って友達と別れる。
みんなとは逆方面の道。
学校の校門がある一本道の通路。
その角を曲がると見える人影。
「ひな!」
「先生!お待たせ!待った?」
「全然、さっき来たところ。」
「良かった!」
「…さぁ、じゃあ一緒に帰ろう。」